我が家(北海道檜山地方)の茶碗蒸し

北海道南西部、檜山地方では年取り(12月31日)に茶碗蒸しを食べます。

野菜や山菜、甘エビ、栗の甘露煮など具沢山のごちそう茶碗蒸しです。

栗の甘露煮の汁を加えて、甘く仕上げるのが特徴です。本州の方は慣れるまで時間がかかると思いますが、慣れるとクセになりますよ!

多めに作って冷蔵庫にストックし、正月にも食べましょう。

**********【材料】

卵液

  • 卵 5個
  • 出汁(昆布出汁と干し椎茸の戻し汁を合わせて)750ml
  • 塩  小さじ 1
  • しょうゆ 大さじ 1
  • 栗の甘露煮シロップ 75ml

茶碗蒸しの具

  • 栗の甘露煮 5〜6個入りの瓶 1個
  • ゆり根(洗って小分けにする) 1個
  • 鶏のササミ(筋を取ってスライス) 2本
  • 笹竹の子の水煮(斜めにスライス) 2本
  • 干し椎茸(水で戻してスライス) 2〜3枚
  • 甘エビ 5本
  • なると(斜めにスライス)1/2本
  • 三つ葉(葉と茎に分ける) 5本

※写真では2倍の量(卵10個)で作っています。

**********【作り方】

①昆布を一晩水に浸けたものを火にかけ、出汁を取って冷ましておき、干し椎茸の戻し汁を合わせる。

②茶碗蒸しの具を用意しておく。三つ葉は、葉先のきれいな部分を飾り用に取り分け、茎の部分は2〜3cm程度に刻んでおく。蒸し器に水を入れて火にかけておく。

③卵を割ってボールに入れ、箸を横に動かして混ぜる。

④卵に、冷めた出汁と塩、しょうゆ、栗の甘露煮シロップを加える。味見をして、お好みで塩を加える。

⑤卵液を目の細かい網で漉してなめらかにする。

⑥茶碗蒸しの茶碗に、具を重いものから順に入れていく。

 ※三つ葉の葉先は入れないで残しておく。

 写真では娘が具入れを担当したので順番が適当ですが、エビやなるとを上にするときれいに仕上がります。

⑦卵液を泡が立たないようにそーっと注ぐ。最後に三つ葉をのせる。

⑧茶碗に湯気が入らないよう、1個ずつアルミはくでぴっちり覆う。

⑨湯気がたった蒸し器に茶碗を入れ、最初の1分を強火にし、1分たったら弱い中火にする。

⑩20分くらい蒸して、中の方まで固まったら完成!


鮭そぼろ&鱒(マス)そぼろ

江差の前浜で獲れる鮭やサクラマスを用いて、ご飯のお供のそぼろを作ります。

切り身だと骨を取るのが大変なので、半身の魚から作るのがおススメです。

ぷらっと江差さんで販売している半身の神経締めサクラマスを使用すると上品な味に仕上がります。

**********【材料】

  • 鮭 又は サクラマス (生又は甘塩)半身
  • 砂糖 大さじ 1〜2
  • 塩  小さじ 1/2〜
  • 醤油 小さじ 1〜
  • 酒 大さじ1

**********【作り方】

①魚は解凍してある状態で中骨、あばら骨を取り除き、毛抜きで小骨も取り除く。(加熱する前に抜いておいた方が、後から探して取るよりも楽です)

②魚の皮を取り除き、身を10cmくらいのぶつ切りにする。皮は焼いてから取り除いても良い。

③フライパンを中火で温め、軽く油を敷き、両面軽く焼き目を付ける。

④身を崩しながら内側も焼き、パラパラに崩していく。

⑤魚の色が変わったら、臭み消しの酒を振りかけ、混ぜる。

⑥砂糖、塩、しょうゆの順で味付けをする。塩加減はお好みで、甘じょっぱい味に仕上げます。

⑦水分がとんでくるまで炒め、少ししっとり感が残るくらいで火を止める。

⑧粗熱が取れたら、消毒済みの瓶に入れて保存します。多めに作ったら冷凍しましょう。

※寒海苔ごはんやおにぎりとの相性もいいですよ。


小豆から作るあんこ

おはぎやお汁粉が作れる、あんこの作り方です。

今回は朝市に参加されている若山農園さんの小豆で作りました!!

**********【材料】

  • 小豆  300g
  • 砂糖(白砂糖、グラニュー糖、三温糖、キビ砂糖などお好みのもの。)合わせて250g〜300g
  • 塩          ふたつまみ
  • 水          適量

※量を増やす場合は、小豆300gを基準にして2倍や3倍などで作るとわかりやすいです。

**********【作り方】

①小豆を流水で洗います。浮いてくる豆は取り除きましょう。

② 小豆を大きめの鍋に入れて、小豆の2倍の水(600cc)を加えて強火にかけます。煮立ったらすぐにザルにあけてお湯を切り、アクと渋みを抜きます。

③再度、小豆を鍋に入れて、小豆の3倍の水(900cc)を加えて強火にかけます。煮立ったら弱火にして20分ほど煮て、再びザルに開けてお湯を切ります。

④もう一度、小豆を鍋に入れて、小豆の4倍の水(1200cc)を加えて強火にかけます。煮立ったら弱火にして、指でつぶれるくらい柔らかくなるまで1時間程度炊きます。

途中、アク(白い泡)が出てきたら、お玉ですくって捨てましょう。

⑤小豆が柔らかくなったら、小豆のあたまが見えるまでお湯を捨てます。

かき混ぜながら煮詰めていきます。途中、砂糖を3回くらいに分けて入れてください。※砂糖は、おはぎなどに使用する固めのあんこの場合は250g前後、お汁粉など汁気を多くする場合は300g前後と、お好みで調整してください。

煮詰まって水分がなくなってきて、3cmくらいの泡が「もこっ」となった瞬間で火を止めます。(けっこう時間がかかります。泡が細かいうちはまだ煮詰め足りません。写真の状態からもう一息!)

⑥完成したあんこは、おはぎにする際には冷ますと固まって取りやすくなります。(冷めた時に水分が多い時は、まだ煮詰め足りませんので、もっとがんばりましょう)

お汁粉にする時は、あんこの量の0.5〜1倍の水で伸ばして使用します。

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自家製の出来立てあんこは、無添加で安全な上にホクホクして美味しいので、ぜひお試しください!!


皐月蔵の寒海苔ご飯

檜山地方の海岸線で獲れる「寒海苔(岩海苔)」を使用した風味豊かな海苔だんだんご飯の作り方です。※江差では黒海苔ともいいます。冬に獲れる岩海苔を板状に加工したものを使います。

寒海苔は2月頃から出回り、7月くらいには売切れてしまいます。一番風味が良いのは獲って加工してすぐなので、2〜3月に購入して作りたいですね。

チャミセがカフェや朝市で提供する定番人気メニューです。

**********【材料(20cm×20cmのお重箱1つ分)】

  • 炊き立てご飯 3合分
  • 寒海苔 1枚(25cm×30cmくらいの大きさ)
  • 醤油 又は 出汁醤油(お好みの醤油をご使用下さい)

**********【作り方】

①寒海苔をガスコンロの火で両面炙る。

②上の段に来る海苔をお重箱の大きさに合わせて1枚切り出す。切った残りの海苔は中の段に挟む用にお重に収まるサイズに切っておく。

③大き目のボールに5mmくらいの深さで醤油を少し入れておく。

④ご飯の半分をお重箱の1/3の高さまで入れて平らに均す。

⑤細かく切れている方の海苔の両面に醤油を浸して、ご飯の上に隙間なく載せていく。

⑥海苔の上に残りのご飯を入れ、平らに均す。

⑦上の段用の大きい海苔の両面を醤油に浸してご飯の上に載せ、ご飯にぴったり付くように手で軽く押す。

⑧蓋をして、数分蒸らして完成!寒海苔が切りにくいので、金属のフライ返しなどでそーっと縦に切れ目を入れながらすくいとって下さい。


皐月蔵のふきんこ汁

北海道檜山地方の農村部で作られている郷土料理の「ふきんこ汁」はチャミセの看板メニューです。

桧山特産のメークインで作ります。具沢山にしてメインのおかずとしてどうぞ!

**********【道具】

・摺り下ろし金(目が荒いもの と細かいもの)

・袋状に縫った綿の手ぬぐい

**********【材料】

・じゃがいも 特大5個~

・片栗粉

・醤油味の汁物(昆布とカツオの出汁に人参・大根・ゴボウ・豚肉・舞茸等の具を入れて煮て、醤油・みりん・酒で味付け)

・ネギ(斜めの薄切り)

**********【作り方】

1.じゃがいもを洗ってピーラーで皮を剥き、水を張ったボールに浸けておく。

2.別のボールに水を張り、いもを荒い摺り下ろし金で摺る。小さくなったら細かい目の

  下ろし金に変えて最後まで摺る。※いもが変色しないよう常に水に浸ける。

4.空のボールに袋状の手ぬぐいのせ、摺ったじゃがいも入れて布巾で包み、水分を手でぎゅ———-っと強く絞る。

※絞り足りないと崩れやすいため何度もよく絞る。量によって何度かに分ける。

5.絞った後のじゃがいもを空のボールに移す。

6.絞って出た水分は静かに置いておき、澱粉を沈殿させ、上澄みの水を捨て澱粉を取る。

7.絞ったいもに澱粉を入れ手でこねる。水分が多くまとまりが悪いようなら、片栗粉を加えてさらにこねる。沸騰したお湯で丸めた餅を試し茹でし、崩れない固さまで調整。

8.餅を直径2.5cmの薄い円盤状に丸め、沸騰させた汁物に入れて浮いてくるまで煮て、最後にネギを入れてさっと煮たら完成。


令和4年度カフェオープン

7月9日土曜日より、今期のカフェ営業を開始しました。

営業日とメニューに変更がありますのでお知らせいたします。

〇営業日時:土曜日14:00〜16:00、日曜・祝祭日11:00~16:00

※令和4年度は土曜日・日曜日・祝祭日の営業となります。

※11月中旬から冬季休業に入ります。

冬季休業まで5ヶ月弱の営業となりますが、皆様のお越しをお待ちしております。


江差のクリエイター展開催

江差のクリエイター展 -6人の視点-

江差在住クリエイター6名による写真・デザイン・絵画などの作品を展示するグループ展を開催します。

出展メンバーは江差町内外で現在活動中で、地域に根付いたクリエイターたちがそれぞれの得意分野で表現する多彩な作品をご覧いただけます。

※展覧会に関する新たな情報はこちらのページに追記してご案内します。

出展者
  • 金子 智湖 ― 写真・詩
  • 佐藤 彩乃(灯野) ― デザイン・イラスト
  • 中島 晶子 ― 商業デザイン
  • 中浜 洋介 ― 写真
  • 西川 百合恵(WestLiry) ― 絵画
  • 疋田 佳奈 ― デザイン・イラスト
期間2021年10月2日(土)
    ~11月7日(日)
定休日月曜日・火曜日
時間11:30~16:00
場所皐月蔵ギャラリー

江差・五勝手の夕陽-田村昌弘写真展

皐月蔵ギャラリーにて、道南で活躍している写真家「田村昌弘」さんの写真展を開催します。

昨年から足しげく通い撮り溜めた江差町の夕陽の中から、五勝手地区の夕陽をテーマに写真を展示します。

会期中は、写真撮影ワークショップやチャミセでのコラボメニュー(五勝手屋羊羹を使用したケイラン、田村氏監修のノンアルカクテル)、五勝手屋本舗ショーウィンドウへの展示など、関連企画を展開予定です。

併せてお楽しみ下さい。

期間2021年7月14日(水)
    ~8月22日(日)
定休日月曜日・火曜日
時間11:30~16:00
場所皐月蔵ギャラリー

(田村昌弘氏からのメッセージ)江差の夕暮れ時には、日本海に向けてカメラやスマホを構える老若男女の姿があちらこちらで見られます。私もここの夕陽に魅了され、遠くから撮影に通う一人です。私のお気に入りは五勝手漁港。防波堤の向こうに沈む江差の夕陽、四季折々の作品をぜひご覧ください。
今日も素敵な夕陽に出逢えるよう、どうぞ、五勝手に!

後援・協力/ 江差町教育委員会・江差観光コンベンション協会・五勝手屋本舗・ 江差フォトクラブ・江差いにしえ資源研究会


fermata色のソーダ新登場!

フェルマータ写真展の色彩から生まれた2種のソーダドリンク。子供さんに大人気のクリームソーダとカクテル感覚で楽しめるお洒落なフルーツソーダ。

6月2日水曜日からチャミセメニューに加わります!期間限定ですのでお見逃しなく。

フェルマータ金子智湖写真展は令和3年6月13日(日)まで開催しています。