津軽海峡交流圏 郷土芸能祭

10月6日(日)16時から、江差追分会館にて津軽海峡交流郷土芸能祭を催します。

津軽海峡を挟んだ津軽と下北そして北海道江差。それぞれの地域を代表する郷土芸能の共演です。

津軽民謡と津軽三味線の3人は何と北海道出身者と言う夢豪華共演。江差追分は歌姫・香澄さん、そして賑やかでめでたい江差餅つき囃子。

佐井村福浦の歌舞伎は漁師さんが代々13年も伝えて来ました。この歌舞伎の家来役には江差の若手漁師3人が家来役で出演予定です。それぞれ郷土芸能をたっぷりお楽しみ下さい。

日時:10月6日(日)会場:15時30分 開演:16時

場所:江差追分会館

入場料:1500円

チケット販売場所:室谷塗料店(津花町42番地)、カンナヅキ(中歌町 小林ミルクパーラー隣り)


糠ニシンの三平汁

「三平汁」と聞くと、鮭のアラを大根や人参、じゃがいも等と一緒に煮る色とりどりの汁物を想像しますが、当地域では、糠鰊や糠ホッケに野菜はささげとじゃがいもだけという、素材の旨味をじっくり味わうシンプルな三平汁がよく作られます。

昆布出汁の塩味の汁に、糠ニシンと旬の野菜を合わせ、三平汁専用の「三平皿」でいただきます。

今回は漁師の若山水産さんにレシピを聞きました。美味しくきれいに作るコツがありますので是非参考にしてください。

**********【材料】

  • 昆布
  • ニシンの糠漬け
  • 日本酒、塩
  • 南蛮(お好みで)
  • 季節の野菜(じゃがいも、ささげ、フキ、人参、大根、ネギなどお好みで)

**********【作り方】

①前日に鍋に水を入れ昆布を一晩浸け置きして出汁を取っておきます。(時間がない時は、調理する一番はじめに昆布を水に浸けるところからはじめます。)

②糠ニシンの糠を水で洗い流し、骨がついたまま胴体を2cm幅くらいの輪切りに

③切ったニシンをボールに入れて、酒を大さじ1程度全体にまぶして臭みを取ります。

③ササゲやフキ、じゃがいもなど旬の野菜を用意し切っておきます。

④大根など火が通りにくい固い野菜から順に鍋に入れ、火にかけます。(じゃがいもはニシンを入れた後が良い)。

⑤野菜が柔らかくなってきたらニシンを入れ、白いアクの白い泡が浮いてくるので細かく丁寧にすくい取ります。アクは出たらすぐ丁寧にすくうと、仕上がりがきれいになります。

⑥残りの野菜も入れます。野菜からもアクが出てくるので、根気強くすくって捨てます。彩りを良くしたい場合は、ここで人参のささがきを入れると良いでしょう。

⑦すべて柔らかくなったら、最後に塩と南蛮で味を整えます。糠ニシンから塩味が出るので、しっかり味見をしながら慎重に。

⑧細く切ったネギを入れひと煮立ちさせたら完成です。三平皿に盛りつけていただきます。野菜は多めで!

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江差では去る令和5年2月18日にかもめ島の前浜に大規模なニシンの群来が見られました。これからもニシンの豊漁が続くことを願います。


チャミセ営業開始!

長めの冬季休業をいただいておりました蔵カフェ「皐月蔵チャミセ」の令和5年の営業を6月3日(土)より開始します。

今年も昨年同様、土曜日・日曜日・祝祭日の営業とさせていただきます。

営業日が少なくて申し訳ありませんが、ご縁がありましたら是非お立ち寄りください。

メニューを一部更新しました。昨年好評をいただきました手作りケーキの「スイーツプレート」ですが、残念ながら卵不足により、当面見合わせていただくこととなりました。

営業が軌道に乗ってきましたら、スイーツの新メニューや、季節限定のランチメニューなどを提供していきますので、今年もご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

メニュー


我が家(北海道檜山地方)の茶碗蒸し

北海道南西部、檜山地方では年取り(12月31日)に茶碗蒸しを食べます。

野菜や山菜、甘エビ、栗の甘露煮など具沢山のごちそう茶碗蒸しです。

栗の甘露煮の汁を加えて、甘く仕上げるのが特徴です。本州の方は慣れるまで時間がかかると思いますが、慣れるとクセになりますよ!

多めに作って冷蔵庫にストックし、正月にも食べましょう。

**********【材料】

卵液

  • 卵 5個
  • 出汁(昆布出汁と干し椎茸の戻し汁を合わせて)750ml
  • 塩  小さじ 1
  • しょうゆ 大さじ 1
  • 栗の甘露煮シロップ 75ml

茶碗蒸しの具

  • 栗の甘露煮 5〜6個入りの瓶 1個
  • ゆり根(洗って小分けにする) 1個
  • 鶏のササミ(筋を取ってスライス) 2本
  • 笹竹の子の水煮(斜めにスライス) 2本
  • 干し椎茸(水で戻してスライス) 2〜3枚
  • 甘エビ 5本
  • なると(斜めにスライス)1/2本
  • 三つ葉(葉と茎に分ける) 5本

※写真では2倍の量(卵10個)で作っています。

**********【作り方】

①昆布を一晩水に浸けたものを火にかけ、出汁を取って冷ましておき、干し椎茸の戻し汁を合わせる。

②茶碗蒸しの具を用意しておく。三つ葉は、葉先のきれいな部分を飾り用に取り分け、茎の部分は2〜3cm程度に刻んでおく。蒸し器に水を入れて火にかけておく。

③卵を割ってボールに入れ、箸を横に動かして混ぜる。

④卵に、冷めた出汁と塩、しょうゆ、栗の甘露煮シロップを加える。味見をして、お好みで塩を加える。

⑤卵液を目の細かい網で漉してなめらかにする。

⑥茶碗蒸しの茶碗に、具を重いものから順に入れていく。

 ※三つ葉の葉先は入れないで残しておく。

 写真では娘が具入れを担当したので順番が適当ですが、エビやなるとを上にするときれいに仕上がります。

⑦卵液を泡が立たないようにそーっと注ぐ。最後に三つ葉をのせる。

⑧茶碗に湯気が入らないよう、1個ずつアルミはくでぴっちり覆う。

⑨湯気がたった蒸し器に茶碗を入れ、最初の1分を強火にし、1分たったら弱い中火にする。

⑩20分くらい蒸して、中の方まで固まったら完成!


鮭そぼろ&鱒(マス)そぼろ

江差の前浜で獲れる鮭やサクラマスを用いて、ご飯のお供のそぼろを作ります。

切り身だと骨を取るのが大変なので、半身の魚から作るのがおススメです。

ぷらっと江差さんで販売している半身の神経締めサクラマスを使用すると上品な味に仕上がります。

**********【材料】

  • 鮭 又は サクラマス (生又は甘塩)半身
  • 砂糖 大さじ 1〜2
  • 塩  小さじ 1/2〜
  • 醤油 小さじ 1〜
  • 酒 大さじ1

**********【作り方】

①魚は解凍してある状態で中骨、あばら骨を取り除き、毛抜きで小骨も取り除く。(加熱する前に抜いておいた方が、後から探して取るよりも楽です)

②魚の皮を取り除き、身を10cmくらいのぶつ切りにする。皮は焼いてから取り除いても良い。

③フライパンを中火で温め、軽く油を敷き、両面軽く焼き目を付ける。

④身を崩しながら内側も焼き、パラパラに崩していく。

⑤魚の色が変わったら、臭み消しの酒を振りかけ、混ぜる。

⑥砂糖、塩、しょうゆの順で味付けをする。塩加減はお好みで、甘じょっぱい味に仕上げます。

⑦水分がとんでくるまで炒め、少ししっとり感が残るくらいで火を止める。

⑧粗熱が取れたら、消毒済みの瓶に入れて保存します。多めに作ったら冷凍しましょう。

※寒海苔ごはんやおにぎりとの相性もいいですよ。


小豆から作るあんこ

おはぎやお汁粉が作れる、あんこの作り方です。

今回は朝市に参加されている若山農園さんの小豆で作りました!!

**********【材料】

  • 小豆  300g
  • 砂糖(白砂糖、グラニュー糖、三温糖、キビ砂糖などお好みのもの。)合わせて250g〜300g
  • 塩          ふたつまみ
  • 水          適量

※量を増やす場合は、小豆300gを基準にして2倍や3倍などで作るとわかりやすいです。

**********【作り方】

①小豆を流水で洗います。浮いてくる豆は取り除きましょう。

② 小豆を大きめの鍋に入れて、小豆の2倍の水(600cc)を加えて強火にかけます。煮立ったらすぐにザルにあけてお湯を切り、アクと渋みを抜きます。

③再度、小豆を鍋に入れて、小豆の3倍の水(900cc)を加えて強火にかけます。煮立ったら弱火にして20分ほど煮て、再びザルに開けてお湯を切ります。

④もう一度、小豆を鍋に入れて、小豆の4倍の水(1200cc)を加えて強火にかけます。煮立ったら弱火にして、指でつぶれるくらい柔らかくなるまで1時間程度炊きます。

途中、アク(白い泡)が出てきたら、お玉ですくって捨てましょう。

⑤小豆が柔らかくなったら、小豆のあたまが見えるまでお湯を捨てます。

かき混ぜながら煮詰めていきます。途中、砂糖を3回くらいに分けて入れてください。※砂糖は、おはぎなどに使用する固めのあんこの場合は250g前後、お汁粉など汁気を多くする場合は300g前後と、お好みで調整してください。

煮詰まって水分がなくなってきて、3cmくらいの泡が「もこっ」となった瞬間で火を止めます。(けっこう時間がかかります。泡が細かいうちはまだ煮詰め足りません。写真の状態からもう一息!)

⑥完成したあんこは、おはぎにする際には冷ますと固まって取りやすくなります。(冷めた時に水分が多い時は、まだ煮詰め足りませんので、もっとがんばりましょう)

お汁粉にする時は、あんこの量の0.5〜1倍の水で伸ばして使用します。

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自家製の出来立てあんこは、無添加で安全な上にホクホクして美味しいので、ぜひお試しください!!


皐月蔵の寒海苔ご飯

檜山地方の海岸線で獲れる「寒海苔(岩海苔)」を使用した風味豊かな海苔だんだんご飯の作り方です。※江差では黒海苔ともいいます。冬に獲れる岩海苔を板状に加工したものを使います。

寒海苔は2月頃から出回り、7月くらいには売切れてしまいます。一番風味が良いのは獲って加工してすぐなので、2〜3月に購入して作りたいですね。

チャミセがカフェや朝市で提供する定番人気メニューです。

**********【材料(20cm×20cmのお重箱1つ分)】

  • 炊き立てご飯 3合分
  • 寒海苔 1枚(25cm×30cmくらいの大きさ)
  • 醤油 又は 出汁醤油(お好みの醤油をご使用下さい)

**********【作り方】

①寒海苔をガスコンロの火で両面炙る。

②上の段に来る海苔をお重箱の大きさに合わせて1枚切り出す。切った残りの海苔は中の段に挟む用にお重に収まるサイズに切っておく。

③大き目のボールに5mmくらいの深さで醤油を少し入れておく。

④ご飯の半分をお重箱の1/3の高さまで入れて平らに均す。

⑤細かく切れている方の海苔の両面に醤油を浸して、ご飯の上に隙間なく載せていく。

⑥海苔の上に残りのご飯を入れ、平らに均す。

⑦上の段用の大きい海苔の両面を醤油に浸してご飯の上に載せ、ご飯にぴったり付くように手で軽く押す。

⑧蓋をして、数分蒸らして完成!寒海苔が切りにくいので、金属のフライ返しなどでそーっと縦に切れ目を入れながらすくいとって下さい。


皐月蔵のふきんこ汁

北海道檜山地方の農村部で作られている郷土料理の「ふきんこ汁」はチャミセの看板メニューです。

桧山特産のメークインで作ります。具沢山にしてメインのおかずとしてどうぞ!

**********【道具】

・摺り下ろし金(目が荒いもの と細かいもの)

・袋状に縫った綿の手ぬぐい

**********【材料】

・じゃがいも 特大5個~

・片栗粉

・醤油味の汁物(昆布とカツオの出汁に人参・大根・ゴボウ・豚肉・舞茸等の具を入れて煮て、醤油・みりん・酒で味付け)

・ネギ(斜めの薄切り)

**********【作り方】

1.じゃがいもを洗ってピーラーで皮を剥き、水を張ったボールに浸けておく。

2.別のボールに水を張り、いもを荒い摺り下ろし金で摺る。小さくなったら細かい目の

  下ろし金に変えて最後まで摺る。※いもが変色しないよう常に水に浸ける。

4.空のボールに袋状の手ぬぐいのせ、摺ったじゃがいも入れて布巾で包み、水分を手でぎゅ———-っと強く絞る。

※絞り足りないと崩れやすいため何度もよく絞る。量によって何度かに分ける。

5.絞った後のじゃがいもを空のボールに移す。

6.絞って出た水分は静かに置いておき、澱粉を沈殿させ、上澄みの水を捨て澱粉を取る。

7.絞ったいもに澱粉を入れ手でこねる。水分が多くまとまりが悪いようなら、片栗粉を加えてさらにこねる。沸騰したお湯で丸めた餅を試し茹でし、崩れない固さまで調整。

8.餅を直径2.5cmの薄い円盤状に丸め、沸騰させた汁物に入れて浮いてくるまで煮て、最後にネギを入れてさっと煮たら完成。